ボードレールと「パリの憂愁」価格: 2,548円レビュー評価: 4.5 レビュー数:4 ランボーを読むなら、最初はやっぱり小林秀雄でしょう。
次に読むと楽しいのがこれ。
小林で感じて、次はこれで深く読む。
注が興味深く面白いです。たとえば、「地獄の季節」の最初にあるカッコが閉じられていないことについての注。目からうろこでした。
訳もやさしい日本語でとっても読みやすいですよ。小林を読んで、その日本語に苦しんだ人も今度は純粋にランボーを感じられると思います。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
|
悪の華 (新潮文庫)価格: 660円レビュー評価: 5.0 レビュー数:6 フランス語のできない浅学の者の意見ですが、フランス象徴主義文学の先駆者にして、現代の「悲哀」をここまで壮絶に描いた詩集は無いと思います。注目すべきは、身の毛のよだつような情景描写の精緻なリアリズム。パリ情景における『七人の老爺』とは、まさにボードレール自身のいる世界(神は7日で世界を創られた)そのものの象徴ではないでしょうか。阿片熱と鬱に侵された、あまりにも現代の悲哀を知りすぎた詩人の傑作であり、『巴里の憂鬱』と一緒に読まれたい。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
ボードレール全詩集〈1〉悪の華、漂着物、新・悪の華 (ちくま文庫)価格: 998円レビュー評価: 4.0 レビュー数:3 ボードレールの詩集をやっと読んでみた。それ以前の、詩集とボードレールとは、ある意味で一線を画しているといえる。ゲーテとかバイロンとか、その前の時代まで純粋に詩集と呼ばれているものとは明らかかに違うのだ。この後の、ランボーとかロートレアモンとか、明らかに、ボードレールの延長線上のものを感じるし、それからいうと、19世紀中ごろの世界の変革の中から、生まれるべくして生まれてきた詩人といえる。
そこには、「悪」や「死」という今まで忌避されてきたテーマが扱われていて、しかも「ロマン主義」の終わりといったテーマも出てくる。文明と時代に脅かされていたこの時代に、敏感に、その時代感覚を汲み取り、 ...さらに詳しい情報はコチラ |
ランボー詩集 (新潮文庫)価格: 380円レビュー評価: 4.5 レビュー数:5 一六歳から一九歳の間に内的情熱の総てを詩に賭けたアルチュール・ランボー。
よく言われるように、彼が早熟であるかといえば、私は必ずしもそうではない気がする。
彼は熟成してはいない、未熟で不安定な内面をそのまま言葉で表出させた情熱の人だ、という言い方の方が些か正しい気がする。
特に「太陽と肉体」という詩などからは、その豊饒なパッションの凄まじさに唖然とさせられる。若い時期にこそ書けた詩であって、その未完の情熱にこそ、私は芸術性を見出す。
筆を折ってからは、教師をしたり旅をしたり商人になったり、転々としつつ三十七歳で亡くなったらしいけれ ...さらに詳しい情報はコチラ |
|
悪の華 (集英社文庫)価格: 580円レビュー評価: 5.0 レビュー数:4 『悪の華』=《退廃的》。というイメージが強くて読みのがしていたのですが、実際に読んでみると、思ったよりもずっと《正統派》の詩集でした。汚れた世界の中で、失われた《美》と《真実》を探し求める魂の軌跡は、とても感動的です。一見、異端的なように見えて、実は正統派。そんな矛盾した存在感がとても魅力的な、素晴らしい詩集だと思います。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
|
巴里の憂鬱 (新潮文庫)価格: 380円レビュー評価: 4.0 レビュー数:4 初代ゆとり世代の俺には、旧字体や非常用の漢字が多くて読むのがチト辛かったが、
いろいろな趣の文が読めて良かった。寓話的な話あり、小話あり、特に意味も無さそうな詩的叙情文ありで、薄い冊子にてんこもりの内容。
買って損なしです。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
ボードレール 他五篇 (岩波文庫―ベンヤミンの仕事)価格: 798円レビュー評価: 4.0 レビュー数:1 ベンヤミンの仕事を初めて目にしたのは、岩波文庫版「ボードレール」だった。新しいボードレール論集の一つかとページを繰り始めた瞬間。 ぼくは瞠目した。 「フランツ・カフカ」論の冒頭、「ポチョムキン」の章。 宰相官邸の薄暗い控えの間、奥の寝室に閉じこもったままの周期的鬱病の宰相ポチョムキン、彼から決裁を貰えず右往左往する高官達。 この膠着的場面に現れた下っぱ役人のシュブァルキン。彼の横断的行動は、固く閉ざされた扉を抜け、奥の間から決裁を持ち帰ることに成功するが、その書類には、すべてシュバァルキンと記されていたのだ。 幻か、嘘か、真実か。この眩暈のような物語は、ベンヤ ...さらに詳しい情報はコチラ |
|
|