スコープ少年の不思議な旅価格: 1,785円レビュー評価: 5.0 レビュー数:7 丸く切り取られた写真が続きます。
被写体は小箱の中に閉じ込められた、小さな部屋だったり
廊下だったり、庭だったりします。
個人的に気に入ったのは長く続く廊下の写真でした。
長い廊下の壁に、無数に並んだドアと、
何故かそれに向き合うよう並べられた椅子とテーブル。
静寂で、一見陰鬱に感じる風景なのですが、
窓からこぼれる明るい光(午前中の陽光に見えます)に救われるのです。
作品は退廃的な風景が多いのですが、ほとんどに窓やドアがあり、
そこから見える外の景色や光が ...さらに詳しい情報はコチラ |
ナジャ (岩波文庫)価格: 735円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 「ナジャ。なぜってロシア語で希望という言葉のはじまりだから、はじまりだけだから。」 ブルトンがパリで出会った女神。彼女は自身の名をこう語った。 彼女はドラクロアが描いた民衆を導く自由の女神だろうか。 唯、パリにバリケードが築かれなくなって、あまりに久しい。 ブルトンはナジャとの出逢いの前、書店でトロツキーの本を買う。 「まさか、まだこの人々に、革命をおこす用意があるなどとは思えなかった。」 この言葉を理解するためには、ヴァルター・ベンヤミンの「ボードレールにおける第二帝政期のパリ」と「シュールレアリスム」を読んでから、「歴史哲学テーゼ」を見てください。 そ ...さらに詳しい情報はコチラ |
澁澤龍彦 幻想美術館価格: 2,700円レビュー評価: 5.0 レビュー数:2 澁澤龍彦の生涯をまるごと理解するための名著! 澁澤の美術に対するひらかれた目が「もうひとつの美術史」を提示してくれる。
もちろん美術的側面からだけではない、編年体をとった構成によって、澁澤龍彦のものの見方、生き方、時代によって変わっていったスタイルまでもが著者である巖谷國士の詳しい解説によって明らかになってゆく。
幼年期から晩年、没後にいたるまで、澁澤龍彦を取り巻くあらゆる美術作品で組み立てられた本書は目にもあざやかでじつに贅沢。美術館では出会えない珍しい作品も満載で、資料としても貴重である。
巻末の「名鑑」も260人の古今東西の美術家、作家、澁澤龍彦を取 ...さらに詳しい情報はコチラ |
旅の仲間―澁澤龍彦・堀内誠一往復書簡価格: 4,200円レビュー評価: 4.5 レビュー数:2 澁澤龍彦と堀内誠一にこのような深い交流があったことを、初めて知った。
この往復書簡を眺めていて思うのは、アナログの情報の豊かさである。ケータイメールの文字はメーカーによって多少ドットの使い方は違うにせよ、「あ」は「あ」であり、「ん」は「ん」である。手書きの文字は書く人によって癖があるし、状況によって微妙にふるえたり、勢いが感じられたりもする。顔文字や絵文字も突き詰めれば記号としての表現力であって、個人の、独自のニュアンスを盛り込むことは難しい。対して、好きな筆記具を選び、縦横斜めの制約なく自由自在に、絵や地図なども気ままにふんだんに書き込める手紙の豊かさって、やっぱすごいと思 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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扉の国のチコ価格: 1,470円レビュー評価: 5.0 レビュー数:4 私の知らない時代に大人だった人達が開いた一枚の扉から続くお話は、現実と空想の間をいったりきたりしつつ、結局最後には時代も空間も越えた一つの場所に到達します。希薄になりがちな今の人間関係や物との関わりからは想像もつかない、粋でそして愛情に満ちたやりとりがちりばめられながら。
これは、絵本でしょうか?絵本の形態をしていますが、1ページごとの絵がいわゆる絵画のような美術的な絵と哲学的な文章。ページの背景が黒く文字が白抜きだったりと、本のいたるところにこだわりが見えます。扉を開くことを恐れないで、未知の扉を開ける勇気と、出会えた世界や人や物を大切にしたくなる本でした。素晴ら ...さらに詳しい情報はコチラ |
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フランス 庭園の旅 150の優雅と不思議 (コロナ・ブックス)価格: 1,680円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 すばらしい写真とわかりやすい文章で、フランスにある150の庭園を紹介してくれる本。
こんなに魅力的な庭園がこの国にこんなにたくさんあったのか!と、読者はページをめくるごとに驚かされるはずだ。
モネ、ディオール、ルノワール、タタン、ピカシエット―まずは芸術家たちの庭が紹介され、そのあと、5つの地域にわけてフランス庭園論が展開される。
フランス庭園といってすぐに思い出されるのは、天才ル・ノートルのつくりだした左右対称的・幾何学的な様式だが、
この本を読めば、「フランス式」に限らず様々な様式の庭園がそこに存在することが理解できる。
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裸婦の中の裸婦 (河出文庫)価格: 819円レビュー評価: 4.0 レビュー数:2 1989年に文藝春秋から出た単行本の文庫化。1997年の文春文庫版もある。
タイトルは、「男の中の男」みたいなもの。「これぞ裸婦」といった感じか。12枚の裸婦像(+人形、彫刻)が取り上げられ、評論と蘊蓄が傾けられている。
もともと雑誌『文藝春秋』に連載されたものなのだが、9回までを連載したところで、澁澤龍彦がガンで入院してしまった。その病床に呼ばれた巖谷が、あとを続けるよう頼まれ、完成させたのが本書。ただし、最後の3枚も、選んだのは澁澤。
対談形式で裸婦について語られている。どこが面白いのか、注目すべきはどこか、画家にとっての裸婦の意味合いなど、軽 ...さらに詳しい情報はコチラ |
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眠れる森の美女価格: 1,733円レビュー評価: 5.0 レビュー数:1 とにかくすばらしいの一言。 写実的でありながら幻想的というべきか・・・。イラストレーター黄金期と呼ばれる1900年代初頭に、アーサー・ラッカムと人気を2分した人物。多くの漫画家さんやイラストレーターにファンがいることでも有名です。 エロール・ル・カインなどは彼らの後継者と呼ばれていますが、私はデュラック、ラッカム、それにカイ・ニールセンの3人の中では1番デュラックが好きです。 ラッカムが超イギリス的、妖精画家とすればデュラックの特色はアラビアン・ナイトマン、ニールセンはロシアンバレエに影響を受けた北欧系の画風で知られています。 デュラックの最高傑作は初期の『アラビアン・ナイ ...さらに詳しい情報はコチラ |