容疑者Xの献身 (文春文庫)価格: 660円レビュー評価: 4.0 レビュー数:114 人を愛することはどうしてこんなにも切ないのでしょう。
数学に関しては天才的な頭脳を見せ
行きずりの犯罪をここまで完璧な完全犯罪に仕立てることができるのに。
この作品は推理小説としても楽しめるけれど
恋愛小説としても読み込んでいけます。
決して幸せな結末ではないけれど
誰かを愛することは、もともと、このくらい重みのあることなのかもしれませんね。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
探偵ガリレオ (文春文庫)価格: 570円レビュー評価: 4.0 レビュー数:90 5つの短編から成り立ってます。
全編、事件が科学により解き明かされていくのですが、
トリックが身近ではないので「ふ?ん」ってな感じで読み進められます。
内容は普通です。面白いのですが、展開が予測できます。
後編の予知夢、ガリレオの苦悩は読むかどうか悩み中・・・ ...さらに詳しい情報はコチラ |
光価格: 1,575円レビュー評価: 4.0 レビュー数:5 冒頭の自然の圧倒的な暴力で、一つの島が住人ごと終わりを告げる。小説世界をまんべんなく彩る虚無感は、この冒頭から生まれる。そこから新たな何かを始めようなどという気も起こらないほどの、徹底的な破壊。
小説自体も、何かに蹂躙されたかのように、虚無の中を進む。家庭内暴力と津波が響きあって、常に不穏な空気に包まれている。暴力は連鎖する。繰り返し。
読んでいて、不穏な小説世界の空気に、そわそわと落ち着かない気分だった。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
時が滲む朝価格: 1,300円レビュー評価: 3.0 レビュー数:23 デビュー作「ワンちゃん」が新鮮な感動を呼び好評で迎えられた在日中国人女流作家楊逸の話題の二作目にして第139回芥川賞受賞作です。本書の前作との違いは女性の主人公から転じて男性を主役に持ってきた所、中国と日本が舞台に選ばれているのは同じですが主人公の中国での学生時代の青年期から日本に暮らし妻帯して家庭を持つ大人になるまでの長い人生模様を描き、より印象に残る人物を多数配し物語としてのスケールと成熟度が増したように感じます。私が前作と本書を読んで感じた著者が追い求めようとしている物語の主題は、抗い難い時の流れの中で理想を追い続け結局思うようには上手く行かずに挫折しながらも絶望に沈まず心を強く持って ...さらに詳しい情報はコチラ |
対岸の彼女 (文春文庫)価格: 540円レビュー評価: 4.5 レビュー数:21 自分はほとんど問題と思わなかった、学校生活でどのグループに加わるとかが中高生(特に女子?)にとって致命的に重要なことなのだなと思った。グループ間のバランス、どこについていくか、グループにどこにも属さない子にどう接していくか、それらは細心の注意を払って行動すべきことなのだ。主人公の女性2人は、どちらもそういう感受性を強く持ってて、一方はそれを年齢とともにわりきり、克服した。それでもふとした瞬間にそのコンプレックスが蘇ってくる。傷ついた心の再生の話。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
私の男価格: 1,550円レビュー評価: 3.5 レビュー数:86 内容は、過激というか倫理に反している内容。怖いものみたさの人の心理や
やじうま根性をうまく刺激している。
ただ、この小説をよんでよい時間を過ごした。。。と感じる人は
あまりいないのではないか。
現代アートにもいえることだが、問題作だからこそ、読む価値を
かんじる人にはおすすめ。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
切羽へ価格: 1,575円レビュー評価: 4.0 レビュー数:11 こんな描き方って好きだなあ?
井上光晴の娘さんかあ、さすがだなっておもった。
「切羽」「荒野」・・表紙のこの言葉だけで、
なんだかドキドキワクワクしたが、読んでみて、
その期待を裏切らない小説だった。
☆四つは、これからにおおいに期待してるからです。
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乳と卵価格: 1,200円レビュー評価: 3.5 レビュー数:42 高校生の時に、初めて樋口一葉の『竹くらべ』を読まされたことを思い出した。 早い話が分かりにくい。慣れるのに時間がかかる。もうあかん、耐えられへん。 耐え難い人は、とにかく最初の数ページで大声をあげたくなるかもしれない。 どんなに頑張っても生理的に合わないものってあるんだなと実感した作品でした。 ...さらに詳しい情報はコチラ |
赤朽葉家の伝説価格: 1,785円レビュー評価: 3.5 レビュー数:37 なんだか最近、ミステリーというジャンルが広義なものになっているようで・・・
謎がほとんどないような小説なんかも、ミステリーとして出版されています。しかし「ミステリーじゃないからダメ!」という批判は、個人的にどうかと思います。この作品も推理作家協会賞や「このミス」2位をとってしまったために、「こんなのミステリーじゃない!」という批判を多々目にしました。でも、その批判ってどうよ?小説の価値って、やっぱり「面白さ」でしょ?どんなに素晴らしい文学性や謎解きがあっても、面白いと思えなければ、やっぱりそれは面白くない小説なわけで・・・
作者や出版社がミステリーだと言えば、それはミ ...さらに詳しい情報はコチラ |
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吉原手引草価格: 1,680円レビュー評価: 4.0 レビュー数:45 はじめて、松井 今朝子さんの作品を読みました。
最初の感想は、「ああ、じょずだなぁ」って。
さほど、盛り上がりがあるわけではないのですよ。
謎の男が、花魁葛城について、吉原のいろいろな人たちから話を聞きだして歩くのです。
で、花魁葛城が、少しずつ明確になっていくのですが、
いくほどに返ってわからなくなってくる。
さいごはなかなかのどんでん返し。
さすが、直木賞受賞作(笑
定価で買っても、 ...さらに詳しい情報はコチラ |
恋文 (新潮文庫)価格: 420円レビュー評価: 4.5 レビュー数:25 小説の言葉を借りると、『こんなすごい「短編集」、はじめてみたよ』。
5話からなる短編集で、キーワードは『白い嘘』。
人間は、他人を思いやるが故に嘘をつく。相手やお互いを想うからこそ
生まれる嘘。この種の嘘は、動物にはできない、極めて人間的な、つま
り人情味のある行為だといえるだろう。
全てに白黒をつけ、自分の幸せを追求するのが善だと思っている合理主
義者には、主人公たちはただ未熟だとしか映らないかもしれない。
でも、相手の気持ちを汲み取った上で嘘をつく主 ...さらに詳しい情報はコチラ |